登山で遭難。助けてもらうようにするには、緯度経度を伝えろ!
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<2013.1.6 追記 ガラケーでの位置情報把握を追記しました>
年始からかなりの寒波が到来し、私もあまり家から出たくないと思うぐらいになってます。
そんな中、悲しいニュースが流れてきています。
革ジャン、チノパンで冬の富士山に登山「軽いノリで」 (スポーツ報知) – Yahoo!ニュース
by Yahooニュース
全国の雪山で遭難相次ぐ…年末年始の悪天候“直撃” (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース
by Yahooニュース
これでも航空従事者なので、少しこれについて書いてみようと思います。
ちなみに、TOP写真は「REGA」といって、スイスのドクターヘリ。
スイス内で運用しており、会員制ですが、ジェット機まで運用しているプロ集団です。
救助要請の方法|山岳事故・山岳遭難対策なら jROの日本山岳救助機構会員制度
まずは通報しましょう。
遭難指揮は警察が執るので、110番でOKです。
栃木県警察 TOCHIGI POLICE
はてブ登録者が多いことで、目に留まりました。
書いていることと、自分の言いたいことはほとんど一緒です。
ただ少し気になったところがあったので、ピックアップします。
○ 携帯電話や無線機で救助要請をするときは…
携帯電話は、つながる場所を見つけたら動かないでください。
山岳地帯は、電波の届く場所と届かない場所が複雑に入り組み、数メートル離れただけで交信不能となるのです。
交信は救助のためのものに限定し、バッテリーを消耗させず、GPS機能のある携帯では、現在地の緯度経度を連絡してください。
参考文献:栃木県警
緯度経度を教えることで、ヘリにもGPS装置がつけているので、遭難者の正確な場所がわかります。
また、同時に救助隊にも情報を伝えることでしょう。
緯度経度ってどうやったらわかるの?
いとも簡単に緯度経度を連絡してくださいと書いてますが、どうやったらわかるでしょうか?
知っている人からしたら簡単なことかもしれませんが、実はググってみてもなかなか出てきません。
・iPhoneの場合
場所教えて!!って言われて、GoogleMapとかAppleMap開きがちですが、
ここは冷静にコンパスを開いてください。
*GPSの位置情報所得には少し時間がかかる時がありまます。
少し経ってから表示されることもありますので、ご注意ください。
なお、圏外であろうとGPSは作動します。 マップは表示しません。
・Androidの場合
GPSの受信状態を確認しつつ現在位置を把握できる「GPS Status」
このアプリを使うと便利です
人工衛星の受信状況などが把握できるため
誤差がわかったりします。
・アプリを使わない方法 GoogleMap
GoogleMapを開きます。
現在地を他のユーザーに送信する。→Gmailで送信
という感じです。
アップルでこれをやろうと思うと住所になるので、緯度経度になりません。
Androidの場合は、しっかり緯度経度が記録されたデータが送られています。
ガラケーの場合
ブラウザ版サービス紹介 ケータイMapFan(マップファン) 地図&ナビ&交通
ガラケーの場合はこれを使えばいけそうですね
「ここです!メール」
ただ手元にガラケーがないので、試せておりません。
緯度経度も表示するような感じはします。
携帯がつながるところを発見したら、機内モード等にして電池の節約をしましょう。
ちなみに音声通話よりもメールの方が連絡が確実な場合もあります。
どうしても通話が途切れ途切れになったら、知り合いにメールをして、警察に通報してもらうのもありだと思います。
特に緯度経度情報はメールのほうが、聞き間違いがなくなっていいかもしれませんね。
ヘリが飛んでくるのは・・・
いずれにしても、ヘリは視界が良くないと飛びません。
悪天候、吹雪の中飛んでくるのは、ドラマの世界だけです。
助けたい気持ちがあり、飛んであげたい気持ちはパイロットはありますが、
自らの危険を冒してまで飛ぶ人はいません。
もし、そのような人がいれば、プロではないと思います。
なので、常に見晴らしの良いところにいなくてもOKです。
ヘリの音はかなり大きいので、テントや簡易の穴倉に入ってても気付きます。
音が聞こえだしてから、空が良く見えるところに出る感じでOKだと思います。
*余談ですが、緯度経度情報は、山の遭難だけでなく日常の110番、119番でも使えます。
ドクターヘリにもGPS機は搭載されてますしね。
この記事で少しでも皆さんの役に立てたらと思います。